県内に針葉樹合板メーカーはありましたがそこで生産している合板は 一部にスギをつかっていても100%スギの合板商品はありませんでした。
ましてや厚み7mmの合板は規格外で特殊な商品になります。
合板を選択する途中で留意したのは化学物質過敏症の消費者への心配です。
ブロック開発の初期が連日新聞でホルムアルデヒド問題が報じられていた時期の後半に重なり
正直いって悩みました。
自身がアレルギーをもっているのでなおさらです。
世の中の流れは厚生労働省が問題提起し国土交通省が建物のなかで放散されるホルムアルデヒドその他の 有機揮発物質の量を総合的に規制する方向に動いていました。
過去の排気ガス規制と自動車メーカーの対応にみられるように始めは法律、規制から スタートしても日本の企業は消費者のニーズと企業イメージを大切にします。
接着剤の問題も近々にリーズナブルな価格でよい製品が出回り解決を見るだろうと予測しました。
現時点で まだ価格的にはかなり高いのですがホルムアルデヒド放散量0の接着剤もぼちぼち商品化されるようになってきました。
さいわい当時の職場と同じビルで日新グループ(http://www.nisshin.gr.jp/)傘下の 島根県合板協同組合さまが営業なさっているので相談にのっていただきました。
これまでの経緯を説明し協力をおねがいしました。
組合の専務理事 二見鎌次郎さまのご尽力のもとグループ代表の又賀航一さまの快諾をいただき スギ100%、3層、厚さ7mm、F☆☆☆☆の合板をつくっていただけることになりました。
合板を作る過程で用いられるエネルギーの大半が木材料廃棄物の有効利用である バイオマスエネルギーであることも合板を選択した大きな理由のひとつでした。
つみっくは、島根県西部山村振興財団(http://www.iwami.or.jp/seibu/)などを通じて、加工、生産されています。以下は製造場の様子です。